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心にとどく禅のはなし

商品番号
todoku
1,980 円(税込)
数量:
"よりすぐり禅門逸話"


何度読んでも、やはり禅僧の逸話はおもしろい。禅僧たちがくりひろげる、奇想天外な行動や発言。ただの笑い話かと思えるが、ちょっと奧がありそうだ。
その奧を読み始めると、このシリーズのとりことなる。
シリーズの中から特によりすぐった禅門逸話221話。
まずはこの一冊から、どうぞお楽しみに。

禅文化研究所編
2004.11.1発売
B6判並製/約336頁
ISBN978-4-88182-202-9 C0015



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【もくじ】
仙厓義梵
藩政を狂歌で諷刺/乞食坊主に間違えられた仙厓さん/踏み台となった仙厓和尚/黒田侯の菊を刈り取る/家老に「バカバカ」と書く/めでたい言葉/ぐるりっと家を取り巻く貧乏神/太鼓の音を描く/素久さん/知っとるならたずねるな/南無阿弥陀仏とナマンナマン/頭巾なしの大黒さん/死にともない

善光
善光流寄付の集め方

愚堂東寔
藪蚊の大群の中で兀座する/関山幸いに愚堂の有る在り

独庵玄光
芸者町の玄ちゃん

慧春尼
美貌の顔を焼いて出家する/淫僧をへこます

益翁宗謙
上杉謙信と宗謙

雪潭紹璞
わしの講義にカスはない

大智
小僧の頓知/いながらにして、川を行く舟を止めてみよ

古梁紹岷
魚肉を食べた古梁和尚/大槻平泉にチクリひと言

大休宗休
人の評価は死んでからでないと分からん

明兆
光明輝く不動尊/渾身の大作、涅槃図

心越興儔
喝は禅家の常套語

大中京璨
学者、盗人入るべからず

斎藤龍関
法螺龍関/妻の黒髪を入れた手巾をしめて再出家/三日分の飯をまとめ食いする

泰龍文彙
妖は徳に勝たず/教導職試験で「存じませぬ」の一点張り

松雲宗融
世渡りべた/嘘も方便で母親を出家させる

雲居希膺
伊達政宗、雲居の機転を喜ぶ/瑞巌寺に入る/我が失えば他が得る

盤珪永琢
「明徳」とは何ぞや/梅花の香で大悟する/横着者こそ病人じゃ/狼の喉から骨を取ってやる/盗人に説教する/短気の治る方法/禅と神通力/息子に先立たれた老婆の悲しみ/悪僧を放逐しない

大愚良寛
家督を弟に譲って出家する/すり鉢一つの生活/焚くほどは風がもてくる/名月に酒を買うのを忘れる/竹の子に床板をはずす/飴好き/蚤に相撲をとらせる/放蕩者に意見をしてください/自分でわざと捨てた金を拾って喜ぶ/自分の言葉でうたえばよいのじゃ/煙草入れならあとから来るよ/木魚のある所で経を誦む

案山吉道
入寺を嫌って庵を焼く/山賊を追いかけて残っていた金を渡す

鉄眼道光
大蔵経刊行の発願/卍山、東大寺公慶と大願を語り合う/刊行の資金を再度被災者に施す

鉄翁祖門
好きこそ物の……/前世の友

風外慧薫
骸骨の茶碗で食をすすめる/大石を笠がわりにかぶって托鉢/大地に根付く

風外本高
舌さえあれば食うには困らん/あかんべえー

済門敬冲
肩書きなどいらん/気持ちよく焼けた/手飼いの狂児

桃水雲渓
今夜の飯には間にあわぬ/心まで汚れることはない/乞食仲間に入る/狭けれど宿を借すぞや阿弥陀どのわしは三界有安じゃ/鷹峰で酢を売る

正受老人
便所に隠れて己事究明/階段から落ちて大悟/若君の剃髪に家臣驚く/師匠の「寝言」を焼く/正受老人、剣術指南をする/群狼の中で坐禅

荻野独園
大酒飲みも師匠の死で断酒/俺は醤油小僧だ/さっさと斬ればよいではないか/天下取りの歌

誠拙周樗
小僧の誠拙、宇和島侯をなぐる/地蔵に腰かけて眠る/布施を出させて一言の礼も言わぬ誠拙和尚
病気平癒の祈祷料は金百両に米百俵/本因坊との対局/不昧公の手炉を横どりする

木堂紹叉
日本一の花魁

宗峰妙超
南浦紹明に嗣法する/五条橋下の乞食仲間に/真桑瓜につられて召される

関山慧玄
五十一歳で再行脚に出る/大灯国師と関山/伊深の里で牧牛する/花園法皇、妙心寺を造営される/雨漏りする丈室/丈室修理の申し出を喝す/縁板で風呂をたく/雲水を雨から守るために茶の木を伐る/慧玄が這裏に生死なし/柏樹子の話に賊機あり/立亡

至道無難
宿屋の伜に生まれる/無難、出家の熱意/濡れ衣を着せられる

栄西
わが国最初の禅寺建立/仏像の光背を貧者に供養

白隠慧鶴
地獄の恐ろしさに泣く/天神さまの信仰心も揺らぐ/観音信仰の功徳もなく出家を志す/三たび乞うて出家を果たす/詩文を読みふける/『禅関策進』との出会い/難船を免れる/暁の鐘声に大悟する/正受老人を知る/慢心に正受老人の鉄拳を食らう/地に倒れて大悟する/岩滝山での修行/白隠、他人の赤子の父親となる/ねぎ問答/狂僧、経文で尻をふく/池田継政侯にすり鉢を乞う/三日前に死を予期する

遂翁元盧
老師は呼んでもわしは呼ばん/酒・碁・画

久我環渓
神官も坊主頭になれ/将校、酔いつぶれる

原坦山
かたつむりの住まい/奉加帳/恬淡/女を抱く/酒も飲まんような者は/天狗より人が上だ/名前も焼けた

快川紹喜
心頭滅却すれば、火も自ずから涼し

海州楚棟
坐禅で魔を退散させる/禅者と観音力/楓樹を伐り倒す

西郷隆盛
無三和尚に参禅する/炭火も使いよう/刺客に「ご苦労さんでごわす」

勝海舟
俺は撃てんぞ/維新の難関を坐禅で突破

山岡鉄舟
吹毛不曾動/鉄舟、野良犬を救う/悟りとビール/商いに励んで子供の供養をせよ/舌をなくさねば落語はできん/死物の禅は道楽仕事じゃ/談話中に高いびき/次郎長、堪忍する/死を前に海舟と語る/死の床から円朝に落語をやらせる/団扇を片手に入滅

黙伝宗璞
雨乞い/丼の水で阿波の火事を消す

釈宗演
菓子を褒美に小僧となる/寝ころんだ小僧に一礼した師匠/禅は凡夫の修行じゃ/並の坊主とは違うわい

西山禾山
焦禾山/遠慮の塊を尻目に

渡辺南隠
初めは排仏家/落とした金より拾った人を心配/時計嫌い/出家の因縁となった霊薬/寝床に腹ばいのまま相見

諸獄奕堂
蛇の料理を食べる

物外不遷
げんこつで手付金を払う/初雁やまたあとからもあとからも

晦巌道廓
伊達春山侯と晦巌

蘆匡道
檀家の一問で発憤して再行脚/井戸を掘る/大飯匡道

売茶翁
五十七歳で寺を捨てる/京で茶を売って日暮らし/茶籠を焼く/歌二首

森田悟由
悟由の母/陰徳/伊藤博文と悟由禅師

高津柏樹
講義中に生徒と一緒に寝る

大拙承演
義堂と大拙

長堂恵忠
白隠の一喝に発狂する/猫に警策する

円了無三
泥中の蓮華

法眼道印
禅僧二人づれ、お茶屋に入る/芝居小屋に向かって三拝

円通道成
わしの行く家はどこじゃ/わしにも読めんな

小林一茶
そば粉の上に一句/加賀侯と一茶

一休宗純
御用心/親鸞像に賛していわく/馬じゃげな/釈迦も達磨もひょいひょいと生む

滴水宜牧
曹源の一滴水/独園の最後を見舞う/剣客村上も斬り込めず/病床で自分の葬儀を差配す/一円相のまじない

楽々北隠
国もとの寺の火事にも帰郷せず/滴水和尚もすっかり参る/銘々に観音さまがあるではないか/死亡予告して大往生

関精拙
百年もたてば一枚さ/商売繁盛の秘訣

中原鄧州
南天棒の名の由来/第一歩は物を粗末にしないこと/児玉将軍に馬乗り